Kaguya Reisebüro
主語なしで話すこと

日本語の学習者さんと話していると、よく「私は・・・です」と言っているのをききます。
おそらくは、文法どおり、先に主語、そして動詞は最後にすることに気を付けているのでしょう。
もちろん、間違いではありません。
しかしながら、そんな真面目な日本語の文章は、時々不自然に聞こえることがあります。

日本語の特性として、よく主語は省略されるのです。
私が博士課程で研究した平安時代の文学作品でも、よく主語が省略されていました。
1000年以上前から、日本人は主語を省略しているのです。
誰が何かをしているかということがわかりきっているときには、よく主語が省略されます。
「主語は言わなくても、それは何か分かっているでしょう」ということです。

例えば、以下の会話を見てください。

Aさん : あしたは、(あなたは)何時に来ますか?

Bさん : (私は) 12時に行きます。

「あなたは」と「私は」を略したほうが、自然な日本語会話です。
主語なしで話すことは、日本人にはとても自然なことなのですね。